「人物50人で読む「中国の思想」―孔子から孫文まで (PHP文庫)」販売店・購入・ショップ情報。鍾 清漢PHP研究所

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人物50人で読む「中国の思想」―孔子から孫文まで (PHP文庫)

鍾 清漢PHP研究所

PHP研究所
中国の思想、哲学に関する本は今まで何冊も読んできましたが、
本書はぼくが読んだ中で、入門書として間違いなく最も優れたものです。

著者は、東大の大学院で教育学の博士号を取得していて、
アジア文化総合研究所の所長という信頼の置ける経歴の持ち主。

何しろ扱う人物の範囲が非常に広く、
孔子、孟子、老子、荘子、韓非子、孫子といった著名な諸子百家から、
日本人にも大きな影響を与えた朱子、陽明はもちろんのこと、
李白、杜甫以前の漢詩を代表する屈原や、辛亥革命を起こした孫文まで、
他にもあまり名を知られていない偉人もたくさん出てきます。

しかも、各人の境遇や思想をまとめた文章は
あくまで簡潔でわかりやすく、分量も控えめで
その上、水準は決して低いものではないので、
気軽に通読して楽しめることはもちろん、
気になる人物だけ拾い読みする事典としての機能も充分に果たします。

日本の思想を考える際にも
中国の思想を参照することは欠かせないと思いますが、
漢文には二の足を踏んでしまう人にも
手軽に充実した内容を伝えてくれる良書だと思います。

 

バクトリア王国の興亡―ヘレニズムと仏教の交流の原点 (レグルス文庫)

前田 耕作第三文明社

第三文明社
中央アジアの歴史と言えばイスラム化された後のものが多い中で、この本ははるか伝説の時代から古代ペルシア時代、アレクサンドロスの時代、その後のヘレニズム時代までの中央アジアの古代史がびっしり詰められている。
日本の教科書には殆ど出てこない地域の歴史だけに非常に興味深く読むことができる。

カラー写真ではないが写真も豊富で飽きさせない。特にコイン(古代の通貨)の写真が多く、コインマニアには絶対のお勧めである。

欲を言えば巻末に人名・地名索引が欲しいと思うほど内容の濃い書籍で、値段の割りに中身のない本が多い昨今であるが、この本に関しては定価が安すぎるくらいの設定である。


 

唐の行政機構と官僚 (中公文庫)

礪波 護中央公論社

中央公論社
 現在の官僚機構のãƒ'ラダイムとなった、å"å¸å›½ã®å¾‹ä»¤å®˜åƒšåˆ¶ã«ã¤ã„てのè«-æ-‡ã‚'集めたæ-‡åº«æœ¬ã§ã™ã€‚

 ã"存知の通り、å"å¸å›½ã®å¾‹ä»¤å®˜åƒšåˆ¶åº¦ã¯æ±ã‚¢ã‚¸ã‚¢è«¸å›½ã®å®˜åƒšåˆ¶åº¦ã«ã‚‚影響ã‚'与え、その影響がæ-¥æœ¬ã®å¤§å®å¾‹ä»¤ä»¥é™ã®å®˜åƒšåˆ¶åº¦ã‹ã‚‰ç¾åœ¨ã¾ã§è‡³ã£ã¦ã„るくらい、とてもä½"系的にæ•'備されたものです。それが時代ã‚'下っていかに変遷ã-ていくのかと言う話や、芸è¡"家であるとå...±ã«å½¹äººã§ã‚‚あったå"ä»£ã‚„宋代のæ-‡äººå¢¨å®¢ã¨å®˜è·ã®é-¢ä¿‚についての話、そã-て、県の長管である「県尉」ã"そが、エリート官僚の出ä¸-コースだったというã"となど、話ã-ていã'ばキリがないものがあります。

 そã-てå"ä»£ã®è²'æ-ãŸã¡ãŒã€æ±ºã-て大地主ではなく、血統ã‚'中心にã-た階ç'šã§ã‚った点や、宋代以降に官界でæ'»èºã™ã‚‹ã€Œå£«å¤§å¤«ã€ãŒã€æ±ºã-て小地ä!¸»å±¤ã®é›†å›£ã§ã¯ãªãã€å„'教の教養ã‚'身につã'た知識人階ç'šã§ã‚った点ã‚'強調ã-たりと、è'-è€...が通説的な理解に対ã-て資æ-™ã‚'駆使ã-て反è«-ã-ている点が注目されます。

 もã-も中国の官僚制度や奈良平安時代のæ-¥æœ¬ã®å®˜åƒšåˆ¶åº¦ã‚'理解する上で、ã"の本は欠かせないものです。


 

日本の美術史 (保田与重郎文庫)

保田 与重郎新学社

新学社
 日本浪漫派の中心人物であり、戦争協力者として文学者のうちただ一人GHQから指名された保田の、戦後の代表作のひとつである。
 保田の名を有名にしたのは、何よりも戦前に書かれた「日本の橋」である。一般的には「万葉集の精神」が彼の代表作として知られている。しかし、戦後に書かれた作品をむしろ優れているとする研究者もあり(R.ヴルピッタ「不敗の条件」など)、彼らによれば、この「日本の美術史」や姉妹編の「日本の文学史」が代表作ということになろう。
 一読すればわかるとおり、これは一般的な「日本の美術史」とは全く異なる。畿内、特に保田の出身である奈良県、特に桜井付近が異様に重視されていること、時代考証や考古学的推定がまったくでたらめなこと、古来から日本人、特に畿内のひとびとは、天皇を文化の中心として崇めており、天皇も文化の保持に心を砕いてきた、とする史観、などは、容易に気付くことである。
 しかし、そのようなことが気になる方はそもそもこの本を手に取るべきではない。本書は、そのような保田の世界をまず受け入れた上で、従来の美術評論にまったくとらわれない、保田自身の眼からみた美術評価が、彼一流の美文により表現されるのを味わう、という本だからである。だから、先ほどの「偏った」視点に対する批判は残念ながらナンセンスと言わざるを得ない。
 そのような「保田與重郎の美術史」を期待する読者は、100%の満足を味わうことであろう。逆に、それ以外の読者にはまったくお薦めできない。

 

韓国巨文島にっぽん村―海に浮かぶ共生の風景 (中公新書)

中村 均中央公論社

中央公論社
巨文島といえば、1885年のイギリスによる占領か、あるいは1951年のサンフランシスコ平和条約における朝鮮の領土を規定した項で名前が登場するのを見た程度、というのが、教科書的知識としてはせいぜいのところであろう。

しかし、その間の数十年において、この島には日本人が暮らす「日本村」が形成されていたという。本書は、元来諸事情によって無人島であった歴史を踏まえつつ、この島に移住した最初の日本人の生まれ育ちから集落の形成と発展、そして敗戦に伴う引き揚げに至るまでの過程を、資料やヒアリングなどを基にして詳細に描き出している。当時の生活感に寄り添い、また巨文島の現在へも思いを馳せて、引き揚げた人々と島でいま暮らしている人々との交流実現にまで至るその記述はたいへん興味深い。

理念的な是非を争わんとする前に、触れておいていい一冊であろう。

 

ツタンカーメン発掘記〈下〉 (ちくま学芸文庫)

ハワード カーター筑摩書房

筑摩書房
下巻はいよいよ、奥の王の棺ã‚'é-‹ãé»„é‡'の棺の黄é‡'マスクã‚'見いだすå '面です。

変質ã-てアスファルトのようになった香油でå†...å'の黄é‡'の棺がå¤-å'の棺にくっついてã-まっているのã‚'、熱ã‚'加えてむりにはがすとã"ろは、ちょっとどうかと思いまã-た。ï¼'9ï¼'0å¹'代の発掘ですから、ã-ょうがないのかもã-れませã‚"が、無理ã-て現地で剥がすå¿...要があったのかと感じまã-た。

第ï¼'部第ï¼-章末で驚いたのは、多くの王のミイラが現在まで保存された原因の一つが、æ-©æœŸã«å¢"ç›-人にå...¥ã‚‰ã‚Œã¦ã€äº‹å¾Œå‡¦ç†ã‚'ã-た忠実な神官たちによって、ä»-のå '所へ移されたためらã-いã"とです。香油のé...¸åŒ-にä¼'うåŒ-学作ç"¨ã‚'å...ã‚ŒãŸã®ãŒãƒŸã‚¤ãƒ©ä¿å­˜ã«ä¸€å½¹è²·ã£ãŸã‚‰ã-いというのは初耳でã-た。

第ï¼"部第ï¼"章、かなり乱れた副室の調査で、上から順é! †ã«ã¨ã£ã¦ã„かなã'ればいã'ないと苦åŠ'するå '面、その一å '一å 'ã‚'写真にとる学è€...的æ...‹åº¦ã«ã¯æ„Ÿå¿ƒã-まã-た。
第ï¼"部第ï¼"章で、ワインのç"¶ãŒï¼"ダース以上あったというã"と、王領ç"£ãƒ¯ã‚¤ãƒ³ã¾ã§ã‚ったというã"とはæ-°é®®ã«æ„Ÿã˜ã¾ã-た。古代エジãƒ-トというとãƒ"ールã‚'主とã-たと思いã"ã‚"でいたからです。

王家の谷というと乾燥ã-きったè'野という印象です。ã"のå¢"の一部がキノコがç"Ÿãˆã‚‹ã»ã©æ¹¿ã‚‹ã"とがあったとは意å¤-でã-た。第ï¼"部第5章によると、別の王å¢"の手抜き工事と岩塊の亀裂が原因のようですが、不思議な偶然ã‚'感じます。

個ã€...の宝物については、それほどきれいな写真が載っているわã'でもないので、カラーで現在出版されているカイロ美è¡"館等の本などã‚'参ç...§ã-たほうがいいと思います。

ã"の発掘ではメトロãƒ!ãƒªã‚¿ãƒ³ç¾Žè¡"館のスタッフがæ'®å½±ã«å"力ã-ています。è¿'å¹'の功名争いばかりやっているようなメトロポリタン美è¡"館とは違った度量ã‚'感じまã-た。ã"の実績が後å¹'のデンデラ神殿買収ã‚'成功させているのでã-ょう。


 

復興亜細亜の諸問題 (中公文庫)

大川 周明中央公論社

中央公論社
もう何年前のことか忘れてしまったが、台湾に行ったとき現地のドキュメンタリー番組で大川周明が取り上げられていた。比較的好意的な内容だったのが妙に印象に残っている。

戦前の思想界・哲学界の雄である大川周明。彼は日本史教科書に書かれているような単なる「右翼」ではない。大川の著作を少しでも目を通すと、彼のきわめて精確なアジア認識・イスラーム認識を窺い知ることができる。チベットや中央アジア・青年トルコ・エジプトといった国々の現状をひとつひとつ丁寧に分析していくのだが、内容はあたかもジャーナリズムと哲学書を足して2で掛けた観がある。そして1945年(昭和20年)の第二次世界大戦終結により皆はどのような運命を辿ったのか? それらはすべて青史に書かれている。
文庫本ながらボリュームあふれるので、一般書のように最初から最後まで全てを読もうとせず、興味のある地域の章より順順に時間をかけて読んでいくという読み方をすればよいだろう。


 

仏教の来た道 (講談社学術文庫)

鎌田 茂雄講談社

講談社

 

漢書〈5〉列伝2 (ちくま学芸文庫)

班固筑摩書房

筑摩書房

 

イエズス会士中国書簡集 3 乾隆編 (3) (東洋文庫 210)

平凡社

平凡社
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中国思想史 下  レグルス文庫 97
入門書だけれども、これほど奥深い物はないです。
ただ、これで全てを知ったというのは早合点なので学ぶ際は他のも併せて読んだ方がよいでしょう。
ただ、よく分析してあるなあと感心します。
中国思想史 上 (1) (レグルス文庫 96)
 こんなに面白かった思想史は初めてでした。
 特徴は幾つか。まず中国思想史を新書2冊にコンパクトにまとめていること。第二に、イントロダクションで中国の思想が西洋のそれとなぜ異なっているかを簡単に説明していること、第三に、類書ではあまり触れていない仏教の影響にもかなり紙面を割いていること。
 良書だと思う理由は、これらの広範な全体像を一人で書き上げているため、視点にぶれがなく、頭にすっと入っていくこと。寝転がって面白く読める思想史なんてそうざらにあるものではありません。第一、私だって、はじめ借りて読み終えたのですが、また読みたくて仕方がなくなり、とうとう買ったくらいですから。
金融史がわかれば世界がわかる―「金融力」とは何か (ちくま新書) 倉都 康行 筑摩書房 金融史がわかれば世界がわかる―「金融力」とは何か (ちくま新書)
国際金融の歴史が本書でつづられているので、現代までの国際金融史を易しく理解するなら買って損はないでしょう。最近の世界金融不安はふれていないのでそれを知りたいなら最新の本を買うべきだと思います。
孫文〈上〉武装蜂起 (中公文庫) 陳 舜臣 中央公論新社 孫文〈上〉武装蜂起 (中公文庫)
この本は、孫文が30歳の1985年から辛亥革命のあった1911年までの、孫文の活動をなるべくフィクションを交えず、できるだけ史実に忠実に書いてある著である。

著者があとがきでこう述べている。
“近代史を小説の形式でえがくことが、私の仕事の本筋になっている”、“当初の意図にくらべて、小説的場面が少なくなることをおそれる一方、無理をしてフィクション化することも慎んだ”

そのため、司馬遼太郎などが描く“小説”とは違った趣、ずばり言えば、読者に喜怒哀楽が起こることが少なくはなっている。(司馬遼太郎の本はフィクションである。)

だが、その分いろいろな文献を基にした事実には著者の誠実さが感じられる。

孫文は歴史上評価が難しいと言われているそうである。私もこの本を読むまで彼が何をしたか知らなかった。とりあえず、何をしたかはこの本を読めば分かる。(但し、上述したように1985年から1911年までの話しだけだが)
この本はとりあえず孫文の入門書とし、孫文を知るにはもっともっと他の記述も読む必要があろう。(これは他の人物に関しても同じことではあるが)
だが、著者の感情を意識的に除いてある分、読者として変な印象を持たずに済み、とっかかりとしては良い本だと思う。
孫文〈下〉辛亥への道 (中公文庫) 陳 舜臣 中央公論新社 孫文〈下〉辛亥への道 (中公文庫)
康有為と光緒帝の変法の動きにはじまり、武昌蜂起で中華民国設立まで。

保皇会と興中会の戦い、清政府が崩壊していく様子が克明に描かれています。

中国の近代化、そして、アジアの近代化に向けて、文字通り命懸けの戦いをした人々の奮闘が描かれています。

僕らの時代よりも過酷かつ高邁な使命感を持って生き抜いていた人たちがいたんだなあと思って感心しました。